やるせない話、部活と大学入試①
こんにちは、教育しん研です。
やるせない話です。
Aくんは県立の進学校に進みました。そして高3の10月まで、ハードな運動部で頑張りました。
そして身体的才能にも、頭脳的才能にもとても恵まれた適正をもった子でした。
彼の最終的な進学先はMARCHの上位学部で
す。おそらく一番上か二番目に難関の学部です。
残念ながら、理科大は不合格となりました。
実は、2年の12月に彼に「今から受験勉強中心にしたら、お前なら理科大も上智も余裕で受かるぜ?やろうや。」と、部活ではなく、勉強優先の誘いを出したのです。しかし、彼の返答は否(いな)、確信犯的に、「二度とない高校での部活動を優先する」でした。
ここで強調しておきたいのは、彼は「部活を最優先にして、その結果、理科大を不合格になっても悔いはない」と私に言い切ったことです。
彼は聡明で賢い子です。中一からの付き合いです。私は彼の適性も能力も手に取るようにわかってました。
彼が高校入学と同時にガリ勉すれば、早慶も余裕をもって合格できたと思います。
悩ましい話です。
折角の才能を活かすべく説得すべきだったのか。
はたまた、彼の人生は彼のもの。私の価値観とは異なるのでこの選択が正解だとも思いたい。
いずれにせよ、塾講師の仕事は、本人とご家族の意志を尊重し、全力で所与の条件下でサポートするだけですが。
ちょっとやるせない話でした。