中学生の8割は文法を理解できない!?

こんにちは、教育しん研です。

今回のタイトルは、ある新聞記事からです。

まぁ実に嘆かわしいのですが・・・

最近の中学生がこうなってしまったのは、

昔の教科書と今の教科書を比べればわかります。

私も最近の中学生用教科書に少し疑問をもっています。

理由は、

①会話体中心である


②よって教科書の英語と、和訳したときの文法がマッチしない


というのが、大きな要因だと考えます。

私も外国人の友人が居ますが、

彼らとしゃべっていると、

日常会話と文法がかけはなれているということを

よく(often)感じます。

会話体中心のテキストは、

文法を教えるのに非常に高度なスキルが必要です。

英語を初めて学習する子供たち相手に

それを一つ一つ解説することは非常に困難なのです。

例えば、

Nice to meet you.

を、会話体では

はじめまして、

とか

こんにちはと訳してあります。

小中学生は、もう決まり文句として訳を教えられてしまうので、

Hi!とか、Hello!とか


How are you?


と同じニュアンスなのかな、と、なってしまうのです。

これは

It is nice to meet you.

(それは、素敵だ、君にあうこと)

の一部が省略されているのです。

省略部分をちゃんと教えてあげれば、

ああ、この挨拶の意味はこうなんだ

君に会えて、それはナイスな事なんですよ、

つまり

はじめましてなんだな、

と、文法とニュアンスの理解が生じるわけです.

もう一つ例をあげると、

I enjoyed Easter egg hunting.

という文が中2の教科書で出現しました。

私はイースターエッグハンティングを楽しみました。

と訳すか、

私は復活祭の卵狩りを楽しみました。

と訳すしかないのですが、

そもそも英語の文法の解説よりも、

キリスト教圏の行事についての知識を

解説することへ時間がとられます。

一応解説しますが、

キリストが復活した記念日であるイースターに、

生命の象徴である卵のからで作った

中にお菓子などを詰めたおもちゃというかオブジェを

空き地とかに隠しておいて、

みんなで宝探しゲームのようにその卵をさがす。

という行事です。

ここでの文法は、過去形の話をすべきなのに、

上記のような解説を限られた授業時間でしなければならないのです。

このような慣習理解の授業は、

社会科でやれば良いような気がするのは私だけでしょうか?

ただでさえゆとりカリキュラムになって授業時間が減っているところへ、

語学ではなく文化・慣習の解説を必要とする。

ちょっと無理があったのではないかと思います。

教育しん研では、上記のような省略された文法、

英語圏慣習の解説を子供たちにします。

そして、

文法の強化だけの時間を別でとったりもします

そうしないと、あとで苦労するのは子供たちですから。

では合格

Follow me!

中学生の8割は文法を理解できない!?”へ4件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS:
    納得です!
    口語を取り上げるのはいいのですがその弊害があるということですよね・・(^^♪
    何度もやったのに、中2、中3になっても
    3単現のSを理解できないというのも何か関連がありそうですね・・♪

  2. イーズリ より:

    SECRET: 0
    PASS:
    内容が深いです。
    勉強なりました。
    有難うございます。

  3. 教育しん研 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >キラリ☆塾&音楽教室 カズヤッチ@三枝数也さん
    コメありがとうございます。
    そうなんです。^^;困ったことです。
    いっそ、文法と会話の授業を分ければ良いのでは?とも思います。数学なんかはゆとり前よりもカリキュラムが増えた(中学生は来年増える)ので英語も・・・。

  4. 教育しん研 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >イーズリさん
    コメありがとうございます。
    恐縮です。又のぞきにきてくださいませ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です