勉強における個性②試験対策には
こんにちは、教育しん研です。
前回のお話を復習です。
自分の勉強スタイルがどれかによって、
効率的な勉強方法がことなります。
こと、受験勉強に関して、有利な順に並べると、
①暗記型のスピードタイプ
②理解型のスピードタイプ
③暗記型の正確タイプ
④理解型の正確タイプ
ということになります。
もうすぐ夏ですが、
②③④のタイプの受験生はそろそろ、①への移行をはじめたほうが良いでしょう。
もしも同じ知識量、勉強量であれば、
上記の順に、受験向きといえます。
受験では限られた時間のなかで、
得点力が試されるからです。
いくら理解力があったところで、
制限時間内に問題を解くには、
ほとんどの場合、解法を考えている時間はありません。
ですから、解き方を導く能力よりも、
解き方を思い出すことが大切なのです。
勿論”思い出す”為には、
その前提として、
”覚えている”
ことが必要なのは言うまでもないですね?
そして、前回お話した、
2軸のパラメータで、自分がどこに位置しているかを把握し、
バランスをとるための方法を実行しなければなりません。
まず、
理解型→暗記型
へ移行の為には、
時間をかけて考えてもわからない問題は、
解法を暗記するのです。
例えば、数学の公式や、
国語の文法などがそうです。
実例をあげます。
数学
二次方程式の解の公式を理解する為には、
平方完成という作業が必要です。
そしてこの平方完成、
やってみると実にめんどくさい。
正直、解の公式を丸覚えしたほうが大多数の中学生には簡単です。
しかも、
平方完成を理解しているからといって、
実際試験のときにいちいち平方完成して解答することは
ものすごい時間のロスになることが多いのです。
そして国語
活用形を問われるとき、
必ず活用の表をおぼえますよね?
形容詞だと、
かろ、かっ、く、う、い、い、けれ
とかやったアレです。
なぜそうなるのかを理解し解答しようとすると、
結構時間をくう作業になります。
だから、
とりあえず、公式ともいえる
あの表をおぼえれば、意味はわからなくても回答することができます。
つまり得点になるのです。
だいたい、品詞の分類にしても、
なぜ形容詞と形容動詞の区別が必要なのかの学習はしません。
しかし、試験では、活用の表を覚えて、
見分け方を暗記すれば得点できます。
なぜ形容詞と形容動詞が分かれているのか、
分けられた事の由来や理由は得点には関係ないからです。
理解型の人はこういう所が気になってしまいます。
でも、割り切って暗記しなければ受験対策になりません。
では次回は、
正確性→スピードへの移行のしかたを書きます。
つづく