名教師だと思う先生③
私の恩師シリーズ(?)③です。
※1990年ごろの話です。
体育教師N先生、強面で陸上競技が専門だったと思います。
正直うちら進学クラスは、「体育なんてダリー。。。」という感覚しかなかったので、あまり体育を楽しみにしてた者はいません。
しかもこの先生の指導がまたしんどい。。。
「受験はなー、最後体力勝負なんや!おまえらのクラスはな、いざっちゅう時、体調不良にならんように体力つけるんや!」
一年生の時からランニング・持久走・競歩、が定番メニューでした。。。。
いや、ホントにこの先生の授業は人気なかったです。。
しかし、N先生に感謝する日が来ました。
毎回毎回体力づくりメニューをこなしていた日々が終わり、
遂に高3から変化が。。。
具体的にいうと、地味な体力づくりメニューは姿を消し、サッカー・ソフトボール・剣道・卓球。。。。要は体力を削る授業が減りました。
「ケガしたらアホやど!、無理せんと真面目に!」となったのです。
そして極めつけは11月に入って。。。。
ある日の授業開始、そしていつものように大声で点呼が終わった直後。。。
「一般入試組は自習!
校内競歩!
時間になったら各自解散!」
!ついに来たか。。。。これが噂に聞いていた体育の自習制度
実は進学クラスには上級生から申し送りされていたことがあります。
進学クラスの体育担当N先生が「自習、校内競歩」を宣言したとき、それは、自習室に行って受験勉強しろ!の合図なのです。
おずおずと私を含め一般入試組が「ホントに行っていいんですか?」という顔でいると、
「はよ行かんか!
時間勿体ないやろ!」と怒号が。
よく考えたらとんでもない指示ですが。。。私たち受験生にとってはありがたい限りでした。
これが、クラス全員合格発表もらうまで続きました。
合格した者から、通常の体育授業へ一人、また一人、戻っていきました。「先生、合格しました!」の言葉と共に。
なんともおおらかな平成初期、今ならこんな学校無いと思いますが、ふりかえって考えると、彼の授業は進学クラスの存在意義と目的を完全にサポートした3年がかりの超合理的な授業計画だったことを痛感します。
1年2年で基礎体力を作る
→受験勉強をしっかり体力面からサポート
→忙しい3年受験生への勉強時間の提供
この伝統、今でものこってるんでしょうか。もうないだろうな。。
では。