異文化コミュニケーション?
こんにちは、教育しん研です。
今日もよいお天気ですね、一雨ごとに暖かく
というか昼間は暑くなってきました。
さて、今日は、タイトルが異文化コミュニケーション
(どこかの英会話学校がこんなキャッチ・フレーズ使ってましたね)
なんですが、社会のお話です。
その前にぽちっとしていただけると嬉しいです。
文化・慣習的に、ある種のお肉が食べられない文化圏の人たちが居ます。
具体的にいうと、
豚肉(も含めたポーク由来の食品)、と
牛肉(も含めた・・以下同文)です。
勿論、アレルギーとか、個人の嗜好の話とは関係ありません。
これは、その人たちの信仰が大いに関係します。
はい、答えは、
イスラム教徒の人(ムスリ)は豚肉を食べません。
そして
ヒンズー教徒の人は、牛肉を食べません。
勿論例外はあるのですが、私の知る限り、
かなりの厳格さで彼らはこの習慣(戒律(カイリツ)といいます)
を守っています。
そして、学校では外国語の授業ではなく、
社会の地理、政治経済で習うことになります。
なので、これらの文化圏の人たちは、
例えばムスリの場合は、
かつやのトンカツとか、
マックのポテト(油にラードが使われています)とか、
松屋のぶた飯とかを食べないんです。
そしてヒンズー教徒の場合は、
インド最大の宗派にも関わらず、
”ビーフカレー”を食べません。
インド人がビーフカレーを食べない・・・・
この事実を知った時の私のショックといったら(笑)
で、
面白いのが、この二つの文化圏では
”食べない”
理由が違う事です。
ムスリは、”豚は不浄なもの”
つまり、キタナイ、汚れているから食べてはいけない。
と教えられています。
対して
ヒンズーでは”牛は神聖な生き物”
つまり、牛を殺してしまうなどとんでもない!
だから食べない。
という教えなのです。
私の知人にもムスリがいます。(残念ながらヒンズーの知り合いは居ません)。
彼らと東京で会うことも多いのですが、
一番気を使うのが一緒に食事するときです。
マクドナルド(NG)
吉野家(NG)
トンカツ屋(勿論・当然・絶対ダメ!!)
ってな感じなので、
大抵は、お店の人がマレー人のエスニック料理店に行くことになります。
あと、蕎麦屋も安全です。
お蕎麦屋さんは、カツどんや開花丼もありますので、
彼らが来日した時、食事の約束をして、
「僕は今日トンカツの気分だなぁ・・・」
と思った時はよく利用します。
来日した彼らも、
私が彼らの慣習を理解し、
彼らが安心して食事できる場所を私が選んでくれると信用してくれている為、
”日本情緒あふれるお蕎麦屋さん”
は楽しいみたいです。
私の知る限り、彼らは戒律を厳格に守っていますが、
他人が何を食べようが気にはしません。
目の前で私がビールを飲みながらシャウエッセンを食べても全く平気です。
時には、「どんな味がするの?」
と好奇心の表情で訊かれたりもします。
彼らとは英語60%、日本語30%、
タイ語5%、中国語5%
くらいのごちゃまぜ言葉でしゃべります。
私:サワディー、クラップ(タイ語でこんにちは)!
A:コニチワー!
B:コォニィチィワー
私:Hey, Men!、Are you OK? I want something to drink. Go ! Somewhere.
(みんな元気?大丈夫?喉かわいたからどっか入ろうよ。)
といった感じです。
このように、自分の考えを押し付けようとはしない、
お互いに相手の文化を尊重する付き合い。
それが本当の
異文化コミュニケーション
なのではないでしょうか?